隠居青年

ミニマルなモノやコト

この世は椅子取りゲーム

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子供の頃に学校で、この世は椅子取りゲームの様な競争社会だと先生は直接は言いませんでしたが、間接的にはテストや運動会での徒競走やマラソン大会など、とにかく人と競争することを刷り込まれそこで勝つことが素晴らしいとされています。僕は勉強や運動が子供の頃から苦手だったので競争することが嫌いでした。そんな何も出来ない自分に劣等感を持つ様になりました。

 

今、考えると学校というのは大人の社会以上に拘束力があると思います。大人の社会では全ての行動や結果に自分で責任を持つことになりますが、学校では親や教師の保護の下、生活することがあります。会社は法律で2週間前に自分で辞める意思を伝えればそれで終わりですが学校を辞めたくなったら親や教師を説得しなければならず結果、不登校や我慢して通学する人が出てしまいます。これも競争が生んだ結果なのではないでしょうか。

 

僕は学生の頃、学校の中の世界が全てだと思っていました。しかし、社会人になった今、競争しなくても生活できることに気づき、楽になりました。大量消費の反動でミニマリズムが注目されていますが、競争社会のカウンターカルチャーとしてもミニマリズムは大きな意味を持っていると考えています。これまでは限られたパイを巡って競争し発展することが社会全体の流れでしたが、日本国内の経済や少子高齢化などから人手不足が叫ばれ、椅子取りゲームすら必要なくなる時代が迫っていると思います。